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裁判員裁判の量刑、殺人や性犯罪で重い傾向

2010/04/23

裁判員裁判の量刑、殺人や性犯罪で重い傾向

最高裁は、昨年8月から今年3月までに判決が言い渡された裁判員裁判412件と、2008年4月以降の判決で裁判員法の施行前に起訴された裁判官裁判2908件の量刑を罪名別に比較した集計を4月16日に公表した。殺人や性暴力事件では、裁判官裁判と比べ、量刑が重くなる傾向がみられることが分かった。

強かん致傷では27人に判決が出され、うち74%にあたる20人が懲役5年超となった。裁判官裁判でもっとも多かった量刑は3年超5年以下だったが、裁判員裁判では5年超7年以下が最多だった。

 一方、執行猶予付き判決では、裁判員裁判の方が多く保護観察を付ける傾向があった。裁判官裁判で保護観察がついたのは36.6%だったが、裁判員裁判では計71件のうち59.2%にあたる42件で保護観察が付いた。

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