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安保理:紛争と女性に関する新決議1960号を採択

2010/12/21

安保理で12月16日、武力紛争下の性暴力に関する、新しい決議1960号が採択されました。

今年は、平和・安全保障と女性に関する安保理決議1325号の採択から10年目ですが、武力紛争下における女性への暴力防止や加害者処罰のとりくみはほとんど進展していません。
このため安保理では昨年1888号決議を採択して、より具体的な取り組みを求めていましたが、新決議はこれとならんで、性暴力防止と加害者処罰をより具体的にすすめるツールとなることが期待されています。

新決議のもっとも重要なポイントは、国連事務総長が、女性に対する性暴力に責任のある武装勢力の詳細なリストを毎年報告することです。責任ある武装勢力を名指しして圧力をかけ、国連の枠組みのなかで、性暴力停止に協力させようとするものです。

同決議ではそのほかにも、以下のようなことを国連事務総長に求めています。
・女性に対する性暴力に責任のある武装勢力の詳細なリストを毎年報告すること
・監視、分析、報告のためのシステムを設置すること
・現地活動において、より首尾一貫して調整のとれたアプローチをとり、性暴力の分析のために各国機関や市民社会、保健ワーカー、女性団体等と協力すること
・平和維持活動における女性保護アドバイザーの任用を進めること

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