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中国人女性研修生が性的暴行訴え経営者と受け入れ機関を提訴

2011/01/28

千葉県旭市の農家で外国人研修生として働いていた中国人女性が、1月21日、男性経営者から性的暴行を受けたとして、経営者および1次受け入れ機関の「ちばみどり農業協同組合」に慰謝料など1100万円の支払いを求めて千葉地裁に提訴した。
 この女性は2009年11月に来日し、他の3人の女性研修生とトマト栽培などに従事していたが、経営者の男性は胸や尻に触るなどのセクシュアルハラスメントを行い、ミスがあると「中国に帰れ」などと怒鳴ることもあった。時間外労働が常態化していたが、月6万円の手当が支給されただけだった。さらに原告の女性は、2010年6~7月にかけて、人目に付かないところで強制わいせつなどの性的暴行を受けた。
 女性は8月中旬に労働組合の保護を受けて逃亡し、警察に被害届を提出した。
 女性は渡航前、送り出し機関に保証金約78万円(6万元)を支払い、無断逃亡などがあった場合は違約金の支払い義務が生じることなどを説明されたという。
 原告代理人の弁護士らは、2010年7月に研修制度の規定で保証金・違約金の徴収禁止が盛り込まれたにもかかわらず十分機能していないと指摘し、厚労省と法務省に1次受け入れ機関の監理監督義務の強化などを求める申し入れ書を提出した。

【報道】中国人女性研修生:性的暴行と男性経営者を提訴 千葉

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