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町田市:決定を撤回、朝鮮学校にブザー配布

2013/04/09

東京都町田市の教育委員会が、北朝鮮情勢を理由に、朝鮮学校に通う小学生にだけ防犯ブザーを配布しないと決定した問題で、同市教委は4月8日、決定を撤回し、市内の朝鮮学校の新一年生にブザーを送付しました。

決定が報じられた後、多くの抗議が相次いだことから、同市教委は8日、教育委員4名と市教委幹部職員とであらためて対応を協議。
最初の決定は、教育委員に諮らず、市教委の事務局だけで行っていたことも明らかになりました。
この日の協議では、教育委員から「教育委員会の判断は社会情勢のみを理由に行うものではない」「子どもの安全を守るのも教育委員会の役割」などの意見が出た結果、当初決定の撤回となったとのことです。
市教委教育総務課長は今回の対応について「反省すべき点が多く、今後の対応に生かしていきたい」と話し、朝鮮学校の校長に対して「深く反省し、遺憾に思います」と伝えたとのことです。

【報道】
●NHK(4/8)東京・町田市 防犯ブザー朝鮮学校にも配付へ ●東京新聞(4/8)防犯ブザー 町田市教委、除外を撤回 朝鮮学校に配布 ●日本経済新聞(4/8)朝鮮学校への防犯ブザー配布中止撤回 町田市教委
【4/23追記】
上記報道の後、町田市教委に押しかけたり、大量の脅迫電話をかけるといった暴力的な反対があるようで、「命の危険を感じることもある」との市教委の発言も報じられています。こうした状況を受けてか、市教委の対応も「手続き上の不備は反省するが、朝鮮学校に謝罪はしない」と、硬化している模様です。

【報道】
毎日新聞(4/11)児童用防犯ブザー:配布反対、大量の脅迫電話--町田市教委/東京

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