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「女たちの21世紀」No.34[特集] 50人が語る松井やよりの人と仕事

2013/01/08

「女たちの21世紀」No.34[特集] 50人が語る松井やよりの人と仕事2003年5月発行
単価 : ¥1,320 (税込・送料別)
¥1,100 (税込・デジタル版)


私たちが「アジア女性資料センター」代表である松井やよりさんの死去という事実に直面してから、既に4ヶ月が経過した。彼女が告知を受けてから亡くなるまでの時間をとうに超えたということが信じがたく、改めて彼女の生き抜いた時間の濃密であったことを思う。
この機関誌34号は、松井やよりさんが切り開いてきた道をしっかり確認することで、私たち自身が、今後の運動課題を展望し行動を創り出す力の糧にしたいと準備したものだ。50人を越える人びとは松井さんについて語りながらも、自ずとそれぞれがみずからの立っている位置を語っている。

もくじ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【巻頭言】今一度 新たに

【インタビュー】
松井やよりさんが語る「アジア女性資料センターに託す思い」

●国際移住労働・人身売買・買売春
買売春、人身売買問題解決への松井さんの思いを胸に  木下 薫
女性解放とアジア-同時代を生きて-  加地 永都子
インタビュー「いと小さき者」との出会い  大島 静子さん
買売春・「慰安婦」問題を共に  高橋 喜久江
ともに女性たちと手を結んで  伊従 直子
JFCネットワークを社会の課題に  松本 みづほ

●「発展」を問う-開発・環境
妥協を許さない  宇井 純
ブキメラ村と関わって  村田 和子
今こそ問われる「市民と援助」-開発援助に関わる者の課題  田中 雅子
小さき者の側に立って、差別や搾取を告発する  甲斐田 万智子
開発・人種主義とジェンダーの交差  藤岡 美恵子
【コラム】 松井さんの事実究明  武者小路 公秀

●植民地支配・戦後責任・戦時性暴力
「女性国際戦犯法廷」を共に創って  尹 貞玉
「女性国際戦犯法廷」から「女たちの戦争と平和資料館」へ  西野 瑠美子
怒りと愛と行動の人  高里 鈴代
植民地支配の問題に収斂したその仕事  太田 昌国
歴史と記憶~復活への祈り~  富山 妙子
幻の対談集  彦坂 諦

●力は女性たちの中にこそ-女性運動・人権・エンパワメント
女性学・蓮見さんの会・婦人問題懇話会  井上 輝子
「ウルフの会」  田畑 佐和子
ウーマンリブの松井やよりさんのこと  麻鳥 澄江
「アジアの女たちの会」のこと  五島 昌子
「アジアの女たちの会」で学んだこと  船橋 邦子
「アジア女性資料センター」がはじまったころ  渡辺 美奈
フェミニスト法学の発展へ  角田 由紀子
最後の授業  北原 恵
情熱と馬力で問題を「政治化」した運動の巨人  福島 瑞穂
石原「ババァ」発言を告発する  中野 麻美
女性運動の中で  中島 通子
アジアからの報道が私の人生を創った  松崎 百合子
「女たちがつくるアジア」めざして  もりき かずみ
女性解放運動に「文化」を  深尾 加那
松井やよりさんから受け継いだもの―私たちの決意―  大原 八重子

●国境を超えたネットワーク
私の師 松井やより  ニコラ・リスクチン
妥協しない活動家  ーヴィック・カブレラ‐バレッザ
平和と正義を求めて闘うフェミニストのパイオニア  シャーロット・バンチ
独自の声を多くの人びとに伝えながら  イルゼ・レンツ
ペナンでYayoriに再会する  武藤 一羊
アフガニスタンでの日々―次の挑戦、 女性たちとのネットワークで―  久保田 真紀子

●ジャーナリストとしての挑戦
どこにいようと発信し続けることの大切さ 情報民主主義の試みを生きた人  竹信三恵子
報道のタブーに挑戦しつづけた「ジャーナリストの鑑」  柴田 鉄治
闘うジャーナリスト 松井やよりさんとともに  池田 恵理子
「世の中を変えたい」心に残る笑顔と言葉  明珍 美紀
優しさと激論と  大石 芳野

●松井やよりさんと共に-それぞれの思い出
愛と闘いの美学  富沢 由子
復活の祈り  弘田 しずえ
資料を捨てない、資料を捨てられない松井さん  青木 玲子
シンガポール時代のやよりの思い出  ライ・アーエン
【コラム】ポジティブであるべきことを教えてくれた人  佐藤 智代子
ニュー・デリーでの語らい  原 ひろ子

【松井やよりさん個人史と女性運動の主な流れ 】
Info
今も続く自由への挑戦 ―アフガニスタン女性たちの現在  タジワール・カカールさん
ビルマ軍の組織的性暴力の実態を知る  ナン・ラオリアンウォンさん
法作りの現場に女性の声を届ける戦略のヒント  福島 瑞穂さん

アジアの女たちの会ネットワーク活動報告(タイ女性の友・立ち寄りサポートセンター)

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