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男女格差レポート2016 日本は111位に後退 「女性活躍推進」の効果見えず

2016/10/26

世界経済フォーラム(WEF)による、世界各国の男女格差を指数化した「男女格差レポート2016」が発表された。男女格差レポートとは毎年、経済、教育、保健、政治の4つの分野における男女格差を指数化して各国をランキングする。
2016年の日本の順位は、144か国中111位。前回の101位からさらに大きく後退している。
相変わらず、日本が特に低いのは経済と政治の分野だ。
安倍政権の鳴り物入りで始まった「女性活躍推進」政策だが、主眼となる経済分野の順位は118位と、前回の106位を大きく下げている。職場での意思決定にかかわるマネージャークラスに占める女性の割合も113位と一向に進展がみらない。男女の賃金格差を見ても100位と、格差は依然として大きい。
政治分野での順位は103位で、前回の104位とほぼ変わらず、女性の国会議員比率は122位だった。
 教育分野では、高等教育においての課題が相変わらず大きい。識字率、初等教育、中等教育では1位であり、男女格差がほとんどないとされるが、高等教育になるとランキングがとたんに103位に下がる。男女格差はいまだに大きい。
保健分野は、40位だった。
世界ランクで総合1位となったのは、アイスランド。2位のフィンランドは教育、保健、政治の3分野で1位となっている。3位はノルウェー。アジア太平洋地域では、1位がフィリピン、2位がニュージーランドとなっている。中国は99位、韓国は116位だった。

●2016年男女格差レポート本文(英語)

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