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【書籍紹介】CREAの本

2012/08/23
インドのニューデリーに事務所をもつ団体CREAは、南の女性たちの視点から、セクシュアリティとジェンダー、暴力に関わるテーマを果敢にとりあげた、すてきなデザインの教材をいくつも作っています。いただいてきた資料4冊をまとめてご紹介します。
Ain’t I A Woman? A Global Dialogue Between the Sex Workers’ Rights Movement and the Stop Violence Against Women Movement

 

売春/セックスワークは、女性に対する暴力なのか、それとも自発的労働なのか。女性運動を深く二分してきたこの問題について、セックスワーカー権利運動と、女性に対する暴力反対運動とに携わる世界各地の活動家を集めて、グローバルな対話を試みたワークショップの記録が、この「私は女じゃないの?」というタイトルのブックレットです。建設的な議論を行うために、互いの違いや論点をはっきり打ち出しつつも、恐れやためらい、違和感など、率直な感情も交えた議論が交わされ、協力関係の構築に向けた戦略までがつくられました。注意深くデザインされた対話の場がもたらしうる豊かな効果を実感できます。

Sex Work and Women’s Movements
上記のセックスワーカー権利運動と、女性に対する暴力反対運動との間のグローバル対話に先立ち、議論の土台となるよう作成されたディスカッション・ペーパー。インドとアメリカを例にとって、2つの運動の成り立ちと関係を概観し、人身売買、HIV/AIDS、国際移動、そして女性の主体性など、主要な論点を整理しています。
Count Me IN! Research Report: Violence Against Disabled, Lesbian, and Sex-working Women in Bangladesh, India, and Nepal
インド、ネパール、バングラデシュの南アジア3か国において、合計1600人の、障害をもつ女性、レズビアン、セックスワーカー女性を対象に行った調査のレポート。ジェンダーだけでなく、障害やセクシュアリティなど、社会から疎外される要因と暴力の関係性に切り込んでいる。
Feminist Leadership for Social Transformation: Clearing the Conceptual Cloud
先日、マレーシアからスザンナさんをむかえて行ったワークショップでも議論になりましたが、フェミニスト活動家やフェミニスト団体にとって、リーダーシップとはなかなか根の深い問題です。そもそもリーダーシップそのものがフェミニズムとは相いれないのか?そうでないならフェミニスト的なリーダーシップとは?権力、価値、原則といった木本概念から、リーダーシップについての考え方を解きほぐしていきます。
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