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【資料紹介】4月の新着資料海外編:セクシュアリティをめぐる刺激的レポートほか

2012/05/01
もう5月になってしまったので、4月までにいただいた資料を急いで紹介。セクシュアリティをめぐる主流の政治に論争をまきおこすこと必至の、刺激的なレポートなど4冊の海外資料をご紹介します。

Imagining Safe Space: The Politics of Queer, Feminist and Lesbian Pornography

先日センターを訪問されたスウェーデンのセクシュアリティ研究者の方からの、おみやげ本。なんとスウェーデンでは2009年に国立映画協会の助成で、フェミニスト・ポルノのコレクションを制作したんだそうです。「ポルノ=女性の権利侵害」という固定的な見方はいまだに根強いですが、この本ではクイア/フェミニスト/レズビアン視点からのポルノグラフィーの可能性を探っています。学術書ですが、カラー図版も多用されており、面白そう。(誰か読んで!)
Ingrid Ryberg(著) Stockholm : Acta Universitatis Stockholmiensis, 2012

What’s the Cost of a Rumour? A Guide to Sorting Out the Myths and the Facts about Sporting Events and Trafficking

 

 

 

 

サッカーのワールドカップなど、大きなスポーツイベントのときには国際人身売買が増えると言われていますが、どこまでが事実なのか。セックスワーカーの権利を擁護する立場から国際人身売買問題に取り組んでいる国際団体「GAATW」は、スポーツイベントと人身売買を安易に結びつけるアプローチは有効ではないと主張しています。レポートはここからダウンロード可能。
Global Alliance Against Traffic in Women (発行)

 

Beyond ‘Supply and Demand’ Catchphrases: Assessing the Uses and Limitations of Demand-Based Approaches in Anti-Trafficking

 

 

 

 

 

同じくGAATWより、議論を巻き起こすレポートをもう1冊。人身売買根絶のためには買春への「需要」を抑制すべきとするアプローチを批判し、セックスワーカーや移住者の権利を擁護するアプローチを提唱しています。レポートはここからダウンロード可能。

 

Gender and Climate Change: BRIDGE Cutting Edge Packs

 

 

 

気候変動への対応になぜジェンダー視点が必要なのか、理論的な説明とともに、ジェンダー視点にもとづく、よりよい国際・国内行動のための事例や資料集も含めたパッケージ。詳細はこちらのリンクから。

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