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女性自衛官の人権裁判

2007/04/19
女性自衛官の人権裁判
2010年8月12日、勝訴判決が確定しました!

北海道の航空自衛隊通信基地に勤務していた女性自衛官のA子さんは2006年9月の真夜中、男性上司に呼び出され、強制わいせつと強かん未遂の被害に遭いました。A子さんは上司の班長や隊長に被害を訴えましたが、上司らは、A子さんを保護したり、事件を調査し加害者を処罰しようとしませんでした。A子さんは男性上官の同行なしに婦人科を受診することも許されず、加害者と同じ職場での勤務を強いられ続けました。

さらに上司らは、A子さんに対して暴言を吐くなどのいやがらせを行い、退職を強要しました。執拗ないやがらせに、いったんは退職を覚悟していたA子さんですが、弁護士や北海道の女性たちの支援を得て、自衛隊を相手どり、2007年5月に国家賠償請求訴訟を起こしました。

提訴後もA子さんに対するいやがらせが続いたため、支援者や支援団体は、自衛隊や防衛省に申し入れなどを行ってきましたが、2009年3月には、A子さんは自衛官の再任用を拒否されてしまいました。

2010年7月29日、札幌地裁は、性暴力被害の事実、事件後に自衛隊側が被害者に対する適切な対応を行ったことを認定し、A子さんの主長をほぼ全面的に認める画期的判決をくだしました。控訴期限の8月12日に、国は控訴を断念、勝訴判決が確定しました。

関連リンク
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