アドボカシー・キャンペーン

フィリピン米兵集団強かん事件への抗議

2005/11/29

アジア女性資料センターは、以下の共同声明に賛同しています。個人での賛同も募っていますので、以下をご覧ください。
個人賛同をしてくださる方は、12月1日木曜日までにajwrc@ajwrc.orgへ氏名、メールアドレスをお送りください。

フィリピンのスービックにおけるフィリピン人の米兵集団レイプ犠牲者に正義を!
在アジア米軍基地の撤去を!
米比VFA(一時駐留協定の廃棄を!

憂慮する日比民衆の共同声明

  レイプは女性に対するテロリズムである。2005年11月1日、22才のフィリピン女性がフィリピンのスービックにおいて米兵による集団レイプの犠牲となった。それは、直接の犠牲者のみならず、一国の民衆の尊厳に対して、外国からの侵入者が行使したテロリズムである。

 この事件は、フィリピン民衆に対する米軍の暴虐事例が増えていく中で最も新しくそのリストに加わったものであり、正に米国--テロリズム対策の中心の役割を自認している当人--こそが実際にはいかに全世界の民衆に対するテロル、侮辱、暴力を撒き散らしている張本人であるかを示したものである。

 かつて沖縄で12才の少女を拉致しレイプした米兵たちは、1996年3月7日有罪を宣告され、日本の刑務所での7年までの懲役という判決を受けた。2004年5月に始まるアメリカ占領軍によるイラク女性に対するレイプは国際メディアを通して広く報道された。フィリピンでは、日米軍事基地条約が失効する以前、在比米軍基地に駐留する米兵による16歳以上の女性に対する性的虐待は83件、子どもたちに対する性的虐待は15件を数えた。

 スービックにおけるレイプの暴露によって、私たち日比の民衆はますます声を大にして、今年始めに日本の新聞が報道したような、在沖米軍基地をフィリピン南部のミンダナオ島への移転という比日政府のいかなる動きにも強く反対する。(今年2月9日にフィリピンと日本の防衛官僚の話し合いが行われた。米日の防衛・外務の官僚たちの間の協議も2月19日にワシントンで開かれ、新たな安全保障協定を打ち出した。そこには沖縄から米軍を再編し、米軍の「機動性を高め、『紛争地帯』に近づけ、反テロリスト作戦を展開する」という内容を含んでいる。サランガニ州グランにおける米国による海軍基地建設については既にメディアが報道した)。

 私たちはフィリピン・日本やその他の国々に「一時訪問」し、侵入し、あるいはまた駐留する米軍が諸国の女性に対する暴力を行使していることに憤っている。私たちは正義がかなうまでフィリピン人のレイプ犠牲者のために精神的法的な支援を延べることを主張する。私たちは、沖縄の姉妹と兄弟たちに対して、沖縄駐留米兵による他のレイプ犠牲者のための正義を実現するための連帯と協力を呼びかける。

  きわめて重大なことは、スービックの集団レイプ事件は、いま沖縄及びアジア全域の米軍基地の放逐、フィリピンにおけるVFA(一時駐留協定)の廃棄を要求している日比民衆を覚醒させるという報いを受けるということである。

  日本キリスト教協議会フィリピン委員会 阿蘇敏文
  KAFIN アガリン・サラ長瀬

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