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【COVID-19とジェンダー】女性や若者層での自殺者が増加

2021/02/04

2020年の自殺者数は、11年ぶりに増加したことが明らかになり、特に女性や若年層での増加が目立った。警視庁と厚生労働省の1月22日の発表によると、男性は1万3943人と11年連続で減少したのに対して、女性は6976人と2年ぶりに増加した。また、2020年11月分までの自殺者の年齢や職業に関するデータから、小中高生の自殺は440人で、1980年以降で最多となったことが明らかとなった。

原因として新型コロナウイルス拡大に伴う経済的困窮や外出自粛によるストレスなどが影響していることがあげられる。NPO法人「東京メンタルヘルス・スクエア」によると窓口利用者の大半が10-30代で、8割が女性であり、非正規雇用での失業や一人での子育て、経済的な困窮や家族間の不和などの問題が自殺へと追い込む気持ちに繋がっているという。

また女性の雇用環境の悪化も懸念されている。野村総合研究所による非正規雇用の女性を対象にした調査によると「経済状況を理由とした気持ちの落ち込みが増えた」「金銭的な理由で生きていくのが難しいと感じることが増えた」と答える女性が多くいることがうかがえる。

武田佳奈・上級コンサルタントは支援策の周知と、困窮の実態を踏まえた対策の重要性を指摘している。

 

ソース:「女性や若者目立つ 相談窓口拡充急務、自殺者11年ぶり増」(2021/1/22 日本経済新聞)

 

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